#7119の正しい使い方|聞かれることリスト&話し方テンプレ(保存版)

#7119は、救急車を呼ぶべきか/今すぐ受診すべきか迷ったときに相談できる電話窓口です。

  • 医師や看護師などの相談員が症状を聞き取り、緊急性の目安や受診先の案内をしてくれます。
  • 住所は原則不要。聞かれたら市区町村名までで十分です。
  • 緊急と思ったらためらわず119へ。救急車の要請は119のみです。
  • 相談は無料(通話料のみ自己負担)
  • ただし、#7119はつながりにくいことがある点に注意が必要です。

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目次

1. #7119とは?

看護師などが症状を聞き取り → 緊急度を判断 → 必要に応じて受診先を案内してくれる電話相談です。

地域によっては、緊急度が高いと判断された場合に救急出動へ連携する仕組みもあります。

2. 使う場面/使わない場面

#7119を使う(相談OK)

  • 受診のタイミングに迷う(今すぐ?今夜?明日?)
  • 夜間・休日で診療先がわからない
  • 家でできる応急対応を確認したい

すぐ119(相談を待たない)

  • 意識がない/呼吸がおかしい/けいれんが続く
  • 突然の強い胸痛・片側のまひ・言葉が出ない
  • 大きな出血/重い外傷・広範囲のやけど
  • 乳幼児:ぐったり・反応が弱い・顔色不良

3. 電話前チェック(30秒で整える)

#7119は症状中心の相談です。住所は原則不要で、聞かれたときだけ市区町村名まで伝えればOK。

  • 誰が:年齢・性別
  • 症状:どこが、どんなふうに(ズキズキ、締めつけ、息切れ 等)
  • いつから:◯時ごろから/突然か徐々にか
  • 強さ:0〜10で/できる・できない(歩ける・飲める・話せる)
  • 試したこと:市販薬・冷却・安静など
  • 基礎情報:持病・服薬・アレルギー・妊娠

4. 聞かれることリスト(保存用)

  • 年齢・性別
  • いつから/どう変化(悪化中・横ばい)
  • どこが・どんな症状(部位+性質)
  • どの程度(0〜10、歩ける/飲める 等)
  • 何をした(市販薬・冷却・休息)
  • 持病・服薬・アレルギー・妊娠
  • 場所(必要時のみ):市区町村名レベル
  • 相談したいこと(今すぐ?今夜?明日?何をすべき?)

5. 話し方テンプレ

最初の20秒

こんにちは。◯歳の[男性/女性]です。◯時ごろから[部位]が[どんなふうに]痛みます。
強さは0〜10で◯くらい。[歩ける/飲めない 等]です。[持病・薬(あれば)]。
今どう動けばよいか教えてください。
(※場所は聞かれたら:〇〇市〇〇町です。)

1分版(本人)

19時ごろから右下腹がズキズキ。7/10で、立つと増します。
嘔吐1回・体温37.8℃。高血圧で薬を1種類服用中。
今すぐ受診か、今夜中か、家での対処を教えてください。

1分版(家族:小児・高齢)

2歳女児。1時間前から発熱39.2℃。水分は少し取れる。
けいれん歴なし・薬は未使用。
今夜受診の要否と家庭でのケアを教えてください。

6. 会話の流れ

  1. 「#7119です。どうされましたか?」
  2. 困りごと→症状→強さ→できる/できない→既往を短く伝える
  3. 聞かれたことに答える(必要なら市区町村名)
  4. 受診の目安や家庭での対応をメモ
  5. 状態が悪化したら119へ切替(ここで正確な住所が必要)

7. 症状別の言い方サンプル

  • 胸の痛み:30分前から締めつけ、安静でも続く、7/10。
  • 片側のまひ・言葉が出ない:10分前から右手が動かない、突然。
  • 息苦しさ:浅く速い呼吸、横になるとつらい、短文なら会話可。
  • 頭を打った:1時間前に転倒、頭痛+吐き気、意識消失なし。
  • 小児の高熱:昨日から熱、今39.5℃、水分は少し、発疹/けいれんなし。

8. よくある疑問

Q. #7119で救急車は呼べますか?
A. 救急車の要請は119のみ。ただし、緊急性が高いと判断された場合は救急出動へ連携されることもあります。

Q. 料金は?
A. 相談は無料。通話料は利用者負担です。

Q. どの地域でも同じ?
A. いいえ。番号・受付時間・仕組みは地域によって異なります。

9. 注意点と元救急隊員の視点から

#7119は便利な仕組みですが、つながりにくいことがあるのも事実です。

私自身、現場で傷病者や家族から「#7119につながらなかったので救急車を呼んだ」という声を何度も聞きました。

実際、その方が軽症の場合もあれば、救急車を呼んでよかったと思えるケースもありました

ですから、迷ったら119で良いと私は考えます。

特に大規模災害や悪天候で通信が混雑しているときは、#7119も119もつながりにくいことがあります

そうした状況に備える意味でも、あらかじめ「救急受診ガイド」などの資料を手元に置いておくことをおすすめします。

10. まとめ

  • 迷ったら#7119、緊急なら119。
  • #7119は症状中心の相談。聞かれたことに答えるのが基本。
  • ただしつながらない場合もあるため、前もって情報を備えておくことが大切です。
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この記事を書いた人

高校3年で「安定していそう」という理由から国家三種を受験し、合格。
高校卒業後に入職したのは、ちょうど郵政組織が「公社化」へ移行するタイミングでした。
受験時は国家公務員として受けたつもりが、気づけば郵政公社。
制度の変化もよく分からないままのスタートでした。

その後、「もっと現場で人の役に立ちたい」との思いから消防職員に転職。
救急隊員として十数年、命の最前線で活動してきました。
多くの現場を経験する中で、「働くこと」「人生の選択」について深く考えるようになり、現在は民間企業に転職しています。

このブログでは、公務員試験や公務員としての実情、そしてその後のキャリア選択について、実体験をもとに発信。
救急や消防のリアルを知ってもらうことで、救急車の適正利用や防災意識の向上につながれば とも願っています。

公務員という“安定した仕事”の内側や、そこからの転職に悩む人にとって、少しでもヒントや勇気になれば嬉しいです。

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