海外旅行先で体調不良になったら|緊急番号・旅行保険・受診メモ&最低限の携行品

先に結論:命の危険がある時は現地の緊急番号へ通報。それ以外は加入している旅行保険のサポート窓口→現地医療機関の流れが基本です。英語に不安がある方は“受診メモ”を準備し、最低限の携行品で慌てない備えをしましょう。

海外旅行や留学・出張の最中に体調を崩すと、言葉や制度の違いでパニックになりがちです。

この記事では、元救急隊の視点から海外で体調不良になった時の行動手順・受診メモテンプレ・最低限の携行品をまとめました。

海外の医療体制を知る前に、日本国内の費用ルールも整理しておくと安心です↓

あわせて読みたい
【2025年最新】救急車有料化はいつから?元救急隊員が解説する実施スケジュールと影響 ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます 私はかつて救急隊員として、何千件もの出場に携わってきました。 命の危機に直面する現場もあれば、「ちょっと熱があるから...
目次

1. 最初にやるべき3つの行動

① 緊急番号に通報(命の危険がある時)

  • 欧州:112
  • アメリカ・カナダ:911
  • 韓国:119
  • その他の国:宿泊先スタッフや現地の人に確認

② 旅行保険のサポート窓口に連絡

  • キャッシュレス診療の可否
  • 提携医療機関の案内
  • 必要書類の確認
    → 連絡が遅れると後日精算や自己負担が増える可能性があります。

③ 宿泊先スタッフやガイドに協力依頼

  • タクシーや救急搬送手配をサポートしてもらえることも多い

2. 英語で使えるフレーズ(受付・救急時)

  • I have had [symptom] since [time].
    ([時間]から[症状]があります)
  • I take these medicines. I am allergic to [drug].
    (この薬を服用中です/[薬]にアレルギーがあります)
  • Please contact my travel insurance support.
    (旅行保険のサポートに連絡してください)
  • I need a hospital/clinic that accepts cashless payment.
    (キャッシュレス対応の病院を希望します)

3. 海外版「受診メモ」テンプレ(日本語+英語)

【受診メモ / Patient Info】
氏名 / Name:
生年月日 / DOB:
症状の始まり / Onset:
症状の内容 / Symptoms:
既往歴 / Past history:
内服薬 / Medications:
薬アレルギー / Drug allergies:
滞在先ホテル / Hotel:
保険番号 / Policy No.:
緊急連絡先(家族)/ Emergency contact:

日本語で書き、翻訳アプリで英語版も保存。紙で印刷してパスポートと一緒に持つと安心。

国によって『救急車は有料か無料か』は大きく違います。詳しくはこちらでまとめています↓

あわせて読みたい
世界の「救急車は有料?無料?」国別比較と旅行保険の要点【2025年版】 日本では「救急車=無料」が当たり前。 ですが一歩海外に出ると、国や州によって“無料/有料/一部負担”が大きく違うのが現実です。 さらに同じ国の中でも州・準州・県・...

4. 最低限の携行品(機内手荷物に入れるもの)

  • 旅行保険証券・保険番号
  • お薬手帳(アプリ+紙の写真)
  • 常備薬(持病薬・解熱鎮痛剤・胃腸薬・整腸剤)
  • 体温計(非接触タイプ推奨)
  • 経口補水粉末(ORS)
  • 救急ポーチ(絆創膏・ガーゼ・手袋)
  • モバイルバッテリー・変換プラグ
  • パスポートとコピー/緊急連絡先カード

▶ 海外旅行に役立つ“最低限の備え”4点

5. よくあるトラブルと回避策

  • 保険に連絡せず病院へ直行 → 後日精算で高額請求になるケースあり
  • 現金不足 → キャッシュレス不可の病院も多い。クレジットカード必携
  • 薬の名前が通じない → 一般名(成分名)をメモしておく
  • 翻訳アプリ圏外で使えないオフライン対応アプリを事前DL

6. 子ども・高齢者・妊娠中のポイント

  • 子ども:解熱剤(坐薬・シロップ)を持参、発熱は全身状態で判断
  • 高齢者:基礎疾患や服薬リストを英訳しておくと診察がスムーズ
  • 妊娠中:腹痛・出血・破水感 → 即受診、保険も妊娠トラブル補償の有無を確認

日本国内で体調を崩したときの相談窓口はこちら↓

あわせて読みたい
#7119の正しい使い方|聞かれることリスト&話し方テンプレ(保存版) #7119は、救急車を呼ぶべきか/今すぐ受診すべきか迷ったときに相談できる電話窓口です。 医師や看護師などの相談員が症状を聞き取り、緊急性の目安や受診先の案内をし...

▶ 海外でも役立つ応急手当ミニセット

7. まとめ(保存推奨)

  • 行動の順番:緊急番号 → 保険窓口 → 提携病院
  • 受診メモ:日本語+英語で二重化、紙とスマホ両方で保存
  • 携行品:お薬手帳・常備薬・体温計・保険番号・モバイルバッテリー
  • 失敗回避:キャッシュレス対応を優先、オフライン翻訳を準備

海外で体調不良になったときは、『命は現地の緊急番号』『支払いは旅行保険』が合言葉です。

関連記事

こちらの記事も合わせてご覧ください。

あわせて読みたい
世界の「救急車は有料?無料?」国別比較と旅行保険の要点【2025年版】 日本では「救急車=無料」が当たり前。 ですが一歩海外に出ると、国や州によって“無料/有料/一部負担”が大きく違うのが現実です。 さらに同じ国の中でも州・準州・県・...
あわせて読みたい
旅行先などで体調不良になったら|#7119の代替手順と“受診メモ”&最低限の持ち物 ※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。 旅行や出張の最中に具合が悪くなると、土地勘がなく「どこに連絡?どう受診?」でパニックになりがちです。 この記事...
あわせて読みたい
【2025年最新】救急車有料化はいつから?元救急隊員が解説する実施スケジュールと影響 ※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます 私はかつて救急隊員として、何千件もの出場に携わってきました。 命の危機に直面する現場もあれば、「ちょっと熱があるから...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高校3年で「安定していそう」という理由から国家三種を受験し、合格。
高校卒業後に入職したのは、ちょうど郵政組織が「公社化」へ移行するタイミングでした。
受験時は国家公務員として受けたつもりが、気づけば郵政公社。
制度の変化もよく分からないままのスタートでした。

その後、「もっと現場で人の役に立ちたい」との思いから消防職員に転職。
救急隊員として十数年、命の最前線で活動してきました。
多くの現場を経験する中で、「働くこと」「人生の選択」について深く考えるようになり、現在は民間企業に転職しています。

このブログでは、公務員試験や公務員としての実情、そしてその後のキャリア選択について、実体験をもとに発信。
救急や消防のリアルを知ってもらうことで、救急車の適正利用や防災意識の向上につながれば とも願っています。

公務員という“安定した仕事”の内側や、そこからの転職に悩む人にとって、少しでもヒントや勇気になれば嬉しいです。

コメント

コメントする

目次