消防と聞くと、「火を消す」「人命救助」「応急処置」を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、私が消防で勤務して十数年感じた“最大のスキル”は意外なものでした。
それは――自炊力です。
今回は、消防で料理スキルが嫌でも身につく理由と、その実際の現場体験、さらに退職後の生活での活用例をお伝えします。
小規模消防署では1人で全員分を調理
小規模の消防署では、十数人分の食事を1人で作ることもあります。
土日祝は3食、平日は2食。
献立作成から食材手配、調理まで全て自分で行う必要があります。
限られた時間で、全員が食べられる献立を作り活動に必要なエネルギーも確保する。
緊急出場で途中中断されることもあるので、段取り力や臨機応変さも自然と鍛えられます。
消防の食事は“活動のエネルギー源”
消防署の食事は、単にお腹を満たすだけではありません。
活動に必要な栄養とエネルギーを確保するための重要な役割があります。
この経験を通じて、効率よく作る力や栄養バランスを考える力が身につきます。
自炊力は退職後の生活でも大活躍
人間にとってまず大切なのは『食べること』です。
自炊できる力があれば、外食に頼らずコストも抑えられ、量も確保できます。
さらに、レシピは自分の財産となり、消防署や自宅での食事当番でも活用できます。
まさに一つのスキルで三つのメリットを得られる“一石三鳥”の能力です。
家庭でも活きる消防での経験
退職後の生活では、夕食の準備を私が担当し、家族のために毎日作っています。
スーパーで安い食材を調達し、その食材に合わせて献立を考え、効率的に食事を準備できるようになりました。
消防で磨いた自炊力が、家庭の食卓でもしっかり活きているのです。
まとめ
消防で身につくスキルは、救助や消火だけではありません。
消防署で鍛えられる自炊力は、生活力や調理力という一生モノの能力です。
消防署で鍛えた「胃袋を守る力」は、退職後の生活でも大いに役立っています。
むしろ、勤務の中で磨かれる『自炊力』こそ、一生使える生活の土台です。
命を守る仕事の裏で、消防は隊員たちの“胃袋”も守っていました。
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