【図解】選定療養費とは?かかる/かからないケースをわかりやすく解説

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「救急車を呼ぶとお金がかかるのでは?」と思う方も多いですが、救急車の利用は無料です。

実際に費用がかかるのは 病院の窓口で支払う診療費、そして条件によって追加される 選定療養費 です。

この選定療養費はすべての患者に必ず発生するわけではありません。

この記事では、どんな場合にかかるのか、かからないのかを図解を交えてシンプルに説明します。

目次

選定療養費とは?

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選定療養費は、大病院の外来を安易に利用しすぎないように設けられた制度です。

対象となる『大病院』とは、具体的に以下が含まれます。

  • 特定機能病院
  • 地域医療支援病院
  • 病床数が500床以上の一般病院

これらの大病院は、本来『入院や高度な医療が必要な患者』を優先する役割を担っています。

そのため、紹介状なしで軽症の患者が直接外来を受診すると、追加料金として選定療養費がかかることがあります。

救急車と病院の費用の違い

👉 救急車は無料ですが、病院で条件を満たした場合にのみ選定療養費が発生します。

【図解】かかる/かからないの流れ

次のフローチャートで、救急受診からの流れを見てみましょう。

かかる/かからない分岐フロー
  • 重症・緊急あり → かからない
  • 紹介状あり → かからない
  • 軽症・紹介状なしで大病院外来 → かかる

かかるケース

以下のような場合に、選定療養費がかかる可能性があります。

  • 紹介状を持たずに大病院を初診した場合
  • 軽症で休日・夜間に大病院を受診した場合
  • 「翌日でも問題ない」と判断される症状で大病院を直接受診した場合

👉 選定療養費は、大病院の役割を守るための制度です。

かからないケース

一方で、次のような場合には選定療養費はかかりません。

  • 重症や緊急性が高いと医師が判断した場合
     ※救急車を利用したかどうかは関係ありません。医師が「緊急」と判断すれば免除されます。
  • 紹介状を持って大病院を受診した場合
  • 見た目は軽くても検査や処置が必要と判断された場合
  • 小児、妊婦、特定の持病がある患者など、病院が定める免除対象者

日ごろの備え

費用や受診先で迷わないために、日ごろからできる準備もあります。

救急受診時の情報メモ

チェックしておくと安心な情報

  • 発症時刻
  • 症状の変化
  • 持病(既往歴)
  • 内服薬
  • アレルギー

👉 これらをまとめておくと、医師の判断が早くなり、不要な追加受診や費用の発生を防ぐ助けになります。

救急時に役立つ備え(チェックリスト連動)

パルスオキシメーター

救急ポーチ

お薬手帳ケース

非接触体温計

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まとめ

  • 🚑 救急車は無料
  • 費用がかかるのは病院窓口で、条件により 選定療養費 が追加。
  • かかる場合 → 紹介状なし・軽症で大病院を直接受診したとき。
  • かからない場合 → 重症・緊急性あり、紹介状あり、免除対象。
  • 緊急性の有無は救急車利用の有無に関係なく、医師の判断が基準
  • 大病院とは「特定機能病院・地域医療支援病院・500床以上の一般病院」を指す。

👉 正しく理解しておくことで「救急車を呼んでもいいのか?」「大病院に行っていいのか?」と迷ったときの安心につながります。

医療費が不安な方へ:ムダなく備えるなら

  • まずは 高額療養費制度 の上限を確認
  • 足りない部分だけ 民間保険 で補う
  • いまの補償と 自己負担のギャップ を見える化

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この記事を書いた人

高校3年で「安定していそう」という理由から国家三種を受験し、合格。
高校卒業後に入職したのは、ちょうど郵政組織が「公社化」へ移行するタイミングでした。
受験時は国家公務員として受けたつもりが、気づけば郵政公社。
制度の変化もよく分からないままのスタートでした。

その後、「もっと現場で人の役に立ちたい」との思いから消防職員に転職。
救急隊員として十数年、命の最前線で活動してきました。
多くの現場を経験する中で、「働くこと」「人生の選択」について深く考えるようになり、現在は民間企業に転職しています。

このブログでは、公務員試験や公務員としての実情、そしてその後のキャリア選択について、実体験をもとに発信。
救急や消防のリアルを知ってもらうことで、救急車の適正利用や防災意識の向上につながれば とも願っています。

公務員という“安定した仕事”の内側や、そこからの転職に悩む人にとって、少しでもヒントや勇気になれば嬉しいです。

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