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旅行や出張の最中に具合が悪くなると、土地勘がなく「どこに連絡?どう受診?」でパニックになりがちです。
この記事では、元救急隊の視点から今すぐマネできる行動手順と“受診メモ”テンプレ、そして最低限の携行品を「迷わず動ける順番」で整理しました。
ブックマーク推奨です。

1. 5分で決める「最初の3手」
① 119(救急要請)
次のような命の危険サインがあれば即通報:
- 強い胸痛・息苦しさ、意識もうろう、ろれつ不良、片側のまひ
- けいれんが止まらない、激しい頭痛、冷や汗を伴う嘔吐
- 大出血、重度のやけど・外傷、重大な事故 など
② #7119(救急相談センター)
緊急性の判断に迷う、受診先を知りたいときの電話相談窓口です。
看護師等が症状を聞いて受診目安や医療機関を案内します。
つながらない時は時間をおいて再コール、または滞在先自治体の医療相談窓口を利用してください。
③ 自治体の「当番医」or 病院の外来へ
夜間・休日は当番医(急患センター・夜間休日診療)が窓口。
平日日中はかかりつけ、または滞在先近隣の外来へ。
※大病院へ紹介状なし直行は特別料金(選定療養費)が発生する場合があります。
2. 電話でスムーズになる「伝える5点」
- 誰が(年齢・性別)
- いつから何が(発症時刻と主症状)
- どの程度(呼吸が苦しい・歩けない 等の重症感)
- 既往歴・内服・アレルギー
- 今いる場所(宿・観光地名・住所・目印・連絡先)
そのまま使えるフレーズ
- 「昨日の夜から38.8℃の発熱、きょうは倦怠感が強いです。」
- 「胸が締めつけられる痛みが急に出ました。冷や汗もあります。」
- 「○○の薬を服用中、△△にアレルギーがあります。」
- 「○○市△△ホテルに滞在中。歩行は可能/困難です。」
3. 受付が早くなる「受診メモ」テンプレ
スマホのメモや紙でOK。
スクショ保存してすぐ提示できる形にしておきましょう。
【受診メモ】
氏名/年齢:
主症状(いつから・どう始まったか):
体温/脈(分かれば):
既往歴(疾患・手術歴):
内服中の薬(用量が分かれば):
薬・食物アレルギー:
妊娠の可能性:あり・なし・不明
かかりつけ(診療科・病院):
滞在先(宿・連絡先):
緊急連絡先(家族・同行者):
家族分もテンプレを複製して準備を。紙派は印刷し、保険証と一緒に持ち歩くと安心です。
4. 「どの科へ行く?」の目安(迷ったら一般外来へ)
- 内科:発熱・咳・のど・腹痛・吐き気・めまい・動悸
- 小児科:小児の発熱・咳・下痢・嘔吐・発疹
- 耳鼻科:耳の痛み・聞こえにくい・めまい(耳性)・副鼻腔炎
- 眼科:目の痛み・充血・視力低下・異物感
- 皮膚科:発疹・かゆみ・蕁麻疹・やけど(軽度)
- 歯科口腔外科:歯痛・口腔の外傷
- 整形外科:打撲・捻挫・骨折が疑わしい
夜間・休日は急患センターで一次対応 → 必要なら翌日専門科へ紹介が一般的。
迷ったら#7119で相談してください。
5. 受診先の探し方(つながらない時の代替)
- #7119に再コール(時間帯をずらす)
- 滞在先自治体サイトで「夜間休日診療 + 市区町村名」を検索
- 都道府県の医療情報ネット(医療機関検索)を利用
- かかりつけに診療時間外の案内があればその指示に従う
- 薬局(休日夜間対応)に相談し、受診先や服薬の可否を確認
6. 持ち物チェック(夜間・休日でもこれだけは)
- 健康保険証 or マイナ保険証(こども・高齢等の医療証があれば)
- 本人確認書類(運転免許・マイナンバーカード 等)
- お薬手帳(アプリ+紙の写真だと確実)
- 現金・クレジットカード(時間外の支払いに備える)
- スマホ充電・メモ用ペン
- 乳幼児:母子健康手帳・体温計・おむつ・着替え
▶ 旅行先で役立つ“最低限の備え”4点
7. 費用の注意点(あとで後悔しないために)
- 紹介状なしで大病院直行:選定療養費(特別料金)がかかる場合あり。
- 時間外・休日・深夜:加算で想定以上の金額になることも。
- 家計防衛の基本:領収書・診療明細を保管 → 後日高額療養費制度を利用可能。
- 支払い方法:夜間は現金のみの医療機関もあるため、必ず現金+カードを持参。

8. 待ち時間とトリアージ(先着順ではありません)
救急外来は緊急度・重症度の高い人から診療します。
- 軽症でも不安が強いときは、最初に受付へ伝える(痛みが増してきた 等)
- 水分・体温管理・トイレ位置の確認で体調悪化を防ぐ
- 付き添いは必要最小限で。発症時刻や状況を伝えられる人がいると診断が早い
9. 子ども・高齢者・妊娠中のポイント
子ども
- ぐったり・水分がとれない・顔色不良・呼吸苦 → すぐ受診
- 発熱は全身状態で判断。泣く・遊ぶ余力があるかが目安
高齢者
- 発熱がなくても元気がない/食べられない/ぼんやりは要注意
- 服薬・基礎疾患・普段の様子のメモがあると早い
妊娠中
- 腹痛・出血・破水感・胎動の減少 → 即受診(かかりつけ産科の指示に従う)
10. よくある失敗と回避策
- 「明日まで様子見」で悪化 → #7119で相談し、受診目安を確認
- 常備薬を切らしていた → 旅先でもお薬手帳の情報があれば代替提案が受けやすい
- 保険証を忘れて全額負担 → 後日清算・払い戻しは可能でも手間。マイナ保険証の準備を
- 受診先をネットの評判だけで決定 → 夜間は受け入れ可否と診療体制が最優先

▶ 応急手当ミニセット(自宅・旅先の両方で)
11. まとめ(保存推奨)
- 行動の順番:①命のサインなら119 → ②迷うときは#7119 → ③当番医・外来へ
- 伝える5点:誰が/いつから何が/どの程度/既往・内服・アレルギー/場所
- 受診メモ:スマホ+紙で準備。お薬手帳はアプリ+写真で二重化
- 費用・持ち物:保険証・医療証・現金/カード・領収書保存。紹介状なし大病院は費用増に注意



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