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緊急でない移動(入退院・転院・通院・検査など)は、
民間救急(患者等搬送)か介護タクシー(福祉タクシー)で十分に対応できます。
違いの軸は 『装備・見守りの濃さ』と 『想定する利用シーン』。
まずは全体像を1分で把握しましょう。
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1. 1分でわかる比較表|民間救急 vs 介護タクシー
項目 | 民間救急(患者等搬送) | 介護タクシー(福祉タクシー) |
---|---|---|
想定する利用 | 入退院・転院・通院。ストレッチャーで寝たまま移動/酸素・吸引の見守りが必要 | 通院・外出・買い物・役所手続きなど、車いすや座位での移動 |
車両・装備 | ストレッチャー固定、吸引器、医療用酸素、AEDなど 医療搬送向け装備 | 車いす固定、スロープ/リフトなど 移動介助向け装備 |
スタッフ | 搬送乗務員(医療行為は不可。必要時は看護師等の同乗手配を相談) | ドライバー(ヘルパー等が同乗する場合あり。医療行為は不可) |
走行 | 緊急走行なし(赤色灯・サイレン不可) | 同左 |
料金の考え方 | 距離・時間+人員・機材・待機で見積り | タクシー運賃ベースに介助料・機材料などが加算 |
家族の同乗 | 可(定員内) | 可(定員内) |
選び方の芯
・寝たまま/医療機器の見守りが必要 → 民間救急
・車いす・座位での移動 → 介護タクシー
2. 民間救急ってどんなサービス?
- 目的:緊急ではないが、安全に寝たまま医療機関間や自宅⇄病院を移動するための搬送。
- 強み:ストレッチャー固定・段差対応・酸素/吸引などの見守り体制。
- 注意:乗務員は医療行為はできない。必要があれば看護師や医師の同乗を事前に手配。
3. 介護タクシーってどんなサービス?
- 目的:車いすや座位で安心して移動するための運送と介助。
- 強み:リフト・スロープ、車いす固定、乗降・屋内外の移動介助。
- 注意:医療的モニタリングは実施しない。ストレッチャーや吸引の見守りが要るなら民間救急へ。
4. 選び方早見|症状・目的で決める
- 寝たまま移動/体位変換が必要 → 民間救急
- 酸素・吸引などの“見守り”が要る → 民間救急(+看護師同乗を相談)
- 車いすで通院・外出/付添ありの移動 → 介護タクシー
- 緊急の症状・判断に迷う → 119(迷ったら #7119)
📞 #7119の正しい使い方|聞かれることリスト&話し方テンプレ

5. 料金の考え方と目安|シミュレーション例
民間救急(例)
- 条件:片道 12km/乗務員 2名体制/ストレッチャー使用/待機30分
- 概算の考え方:
基本料+距離・時間+人員追加+機材(ストレッチャー等)+待機 - ※実額は事業者で異なるため見積り必須。長距離・県外も体調次第で相談可。
介護タクシー(例)
- タクシー運賃体系をベースに、必要に応じて介助料(乗降・階段)や機材料(車いす等)が加算。
- いずれも医療保険の適用外が基本。自治体の助成制度が使える地域もあるため、地域窓口に確認を。
見積り時のチェックリスト
- 乗務員・介助者の人数/家族の同乗人数
- 機材(ストレッチャー・車いす・酸素など)の要否
- 階段・段差・エレベーターの有無
- 待機時間・キャンセル規定・支払方法
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6. 予約の流れ|チェックリスト付き
- 日時・区間、体位(寝位/座位)、酸素・吸引の有無、同乗人数をメモ
- 事業者に連絡(複数社に相談し相見積りも可)
- 必要書類(診療情報提供書・処方・連絡先など)を準備
- 見積り確定→当日の段取り共有(ベッド移乗・経路・待機など)
7. 現場で感じたこと|元救急隊の視点
「民間救急や介護タクシーで十分だった」――そう感じた場面は何度もありました。
医療機関から医療機関への転院搬送でも、「民間救急の装備と体制で安全にいける」と思うケースは少なくありません。
それでも普及が進まない背景には、費用負担のハードルが大きいと感じます。
ただ、少し視点を変えてください。
あなたやご家族が民間救急・介護タクシーを選ぶことで、救急車が本当に必要な人に届く確率が上がります。
逆に、民間手段で行けるのに救急車を使ってしまうと、近くで心肺停止や大出血など“一刻を争う人”に回れないことがあります。
もし、それがあなたの大切な人だったら――。
「今の移動はどの手段が最適か?」を一度立ち止まって考えることには、とても大きな意味があります。
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8. よくある質問
Q1. 民間救急は“緊急時”にも来てくれる?
A. いいえ。緊急時は119が原則。民間救急は緊急でない移送が対象です。
Q2. 搬送中に医療行為が必要になったら?
A. 民間救急・介護タクシーとも医療行為は不可。必要が見込まれる場合は看護師等の同乗を事前に手配しましょう。
Q3. 家族は同乗できる?
A. どちらも定員内で同乗可が一般的。人数と座席配置を予約時に確認してください。
Q4. キャンセル料はかかる?
A. 多くの事業者で規定あり(出発直前や待機時間発生時に発生しやすい)。予約時に必ず確認を。
Q5. 公的助成は使える?
A. 自治体や制度により可否が分かれます。お住まいの窓口で確認しましょう。
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9. まとめ
- ストレッチャー・医療機器の見守り → 民間救急
- 車いす・座位での移動 → 介護タクシー
- 緊急・判断に迷う → 119/#7119
安全に関する注記
本記事は一般的な情報提供です。緊急時は119、迷うときは#7119へ。
制度・料金・運用は地域や事業者で異なります。
予約前に事業者の案内・見積もりで必ずご確認ください。
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