水泳教室の監視体制に疑問 〜親として・元救急隊員として考える安全対策〜

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水の事故は夏だけのものではありません。

学校の授業で使うプール、スイミングスクール、温水プール、さらには家庭用プールや浴槽に至るまで、危険は一年を通して存在します。

「うちは大丈夫」

「監視員がいるから安心」

と思ってしまいがちですが、本当にそうでしょうか。

私は親として子どもを水泳教室に通わせる中で、そして元救急隊員として現場を経験してきた中で、強い疑問と危機感を抱いています。

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目次

親の目線から見えた“監視の隙”

子どもが通う初級クラスを見学していて、私はある違和感を覚えました。

  • 監視員やコーチが別の方向を見ていて、子どもたちから目を離している時間がある
  • 特に初級クラスは泳ぎに慣れていない子どもが多いのに、十分に目が届いていない

実際に、初級クラスの子が水中で苦しそうにし、溺れかける場面を目にしました。

その子は自力でプールサイドに捕まり事なきを得ましたが、その時 監視員やコーチは誰も気づいていなかった のです。

親として、胸が締めつけられる瞬間でした。

元救急隊員としての視点

私は消防・救急で働いていた頃、プール事故の現場に何度も駆けつけました。

「さっきまで元気だったのに、ほんの数分で命の危機に陥る」

その現実を痛感してきました。

ハインリッヒの法則ではありませんが、大事故の前には必ず“小さな危険の兆候”があります。

監視の隙や曖昧な体制は、その兆候を見逃してしまう要因です。

施設側が「うちは大丈夫」と思い込んでしまえば、同じ悲劇が繰り返されるでしょう。

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プールに必要な最低限の体制

私が考える最低限の監視体制は以下の通りです。

  • プールの四隅に監視員を配置し、死角をなくす
  • 初級クラスには専任の監視員をつけ、常に目を離さない
  • 緊急時の連絡方法(緊急ボタンやブザー)を明確にし、保護者も場所を把握できるようにする

そして、ここで強調したいのは『見学者も一種の監視員である』ということです。

「うちの子じゃないから関係ない」と思うのではなく、もし異変に気づいたらすぐに知らせる責務があります。

その一声や行動が、子どもの命を守る大きな力になるのです。

親としてできる備え

施設に任せきりではなく、親としてもできることがあります。

  • 見学時に監視体制や緊急ボタンの位置を確認しておく
  • 少しでも不安を感じたら、施設に意見を伝える
  • 子どもに「苦しくなったら手を上げる」など、SOSのサインを教える
  • 見学者として「周囲の子どもたちも見守る」という意識を持つ

こうした小さな意識が、万が一の事故を防ぐ大きな一歩になります。

備えの一例として、ホイッスル・防水スマホケース・救急ポーチを持っておくと安心です。

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親が備えられる安全グッズ(プール・水泳教室・海水浴で活躍)

子どもを見守るのは監視員だけではありません。

親や見学者が備えをしておくことで、万が一のときに素早く行動できる安心につながります。

ここでは水泳教室だけでなく、家庭用プールや海・川遊びでも役立つ安全グッズを紹介します。

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まとめ 〜監視の徹底は命を守る最低条件〜

万が一の事故に備えて、保険で家族の安心も守りましょう。

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水泳は子どもにとって素晴らしい習い事ですが、同時に危険と隣り合わせです。

そして、水の事故は決して夏だけの問題ではありません。

監視の徹底は、命を守る最低条件。

これは元救急隊員としての経験、そして親としての実感です。

施設も親も一緒になって、「安心して子どもを通わせられる環境」をつくることが何より大切だと強く思います。

読者への問いかけ

👉 あなたのお子さんが通う水泳教室は、本当に“気づいてもらえる環境”になっていますか?

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この記事を書いた人

高校3年で「安定していそう」という理由から国家三種を受験し、合格。
高校卒業後に入職したのは、ちょうど郵政組織が「公社化」へ移行するタイミングでした。
受験時は国家公務員として受けたつもりが、気づけば郵政公社。
制度の変化もよく分からないままのスタートでした。

その後、「もっと現場で人の役に立ちたい」との思いから消防職員に転職。
救急隊員として十数年、命の最前線で活動してきました。
多くの現場を経験する中で、「働くこと」「人生の選択」について深く考えるようになり、現在は民間企業に転職しています。

このブログでは、公務員試験や公務員としての実情、そしてその後のキャリア選択について、実体験をもとに発信。
救急や消防のリアルを知ってもらうことで、救急車の適正利用や防災意識の向上につながれば とも願っています。

公務員という“安定した仕事”の内側や、そこからの転職に悩む人にとって、少しでもヒントや勇気になれば嬉しいです。

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