消防を離れた後、私は『救助大会』という存在を改めて見つめ直すことになりました。
現役の頃は「無駄ではないか」と疑問を持っていた大会。しかし、外からの視点で見たとき、その価値は大きく違って見えたのです。
内部にいるときは気付けなかった『社会からの反応』が、そこにはありました。
世間の反応は想像以上に好意的
SNSや動画にアップされた救助大会の様子には、「すごい!」「速い!」「どうやっているの!?」といった驚きや称賛が寄せられています。
私自身、以前からこうした声があることは知っていましたが、そこまでのものかという思いも正直ありました。
しかし改めて、SNSの拡散力の影響力とその反応の大きさを思い知ったのです。
内部にいたときは「非効率だ」「実践的ではない」としか思えなかった私ですが、世間の多くは批判するどころか、むしろ純粋な感動や関心を寄せていることに気付かされました。
そして今では、多くの消防本部が訓練の様子をSNSで発信しており、これが消防を知るきっかけとなる懸け橋になっていることを実感しています。
こうした活動が、消防と社会をつなぐ新しい価値を生み出しているのです。
大会を通じた消防の魅力発信
大会で披露される技術やスピードは、一般の人々にとって消防の世界を知る貴重な窓口です。
「普段はなかなか見えない消防の姿」が、大会を通して可視化されるのです。
華やかな舞台であるがゆえに、日常の厳しい訓練や現場活動の一端を伝える効果もあり、消防そのものの魅力を社会に発信する手段として大きな意味を持っています。
未来の消防官や防災意識の芽
救助大会を見て「かっこいい!」「自分もやってみたい!」と感じる子どもや若者は少なくありません。
それは未来の消防官や救助隊、さらには救急救命士を志すきっかけになる可能性があります。
また、大会を通して消防の活動に触れることは、一般市民にとっても防災意識を持つ小さな芽となります。
身近な存在として消防を感じてもらえること自体、大会が果たす大きな役割です。
そして何より、こうした大会に向けて日々努力している職員の方々への敬意を忘れてはなりません。
私たちの安全を守るため、訓練に情熱を注ぐ姿こそが、多くの人々の感動と信頼を生んでいるのです。
社会との接点としての救助大会
現役のときは「無駄だ」と思っていた救助大会。
しかし今は、社会との接点を生み出す場であると再評価しています。
内部の人間からすれば「費用や労力がかかりすぎる」と思えることも、外部の人から見れば『消防を知り、憧れを抱く場』として大きな意味を持っていたのです。
まとめ
今の私が思うのは、救助大会には「消防を知ってもらい、社会とのつながりを作る」という大きな価値があるということです。
内部にいた頃は見えなかった意義に、外に出てから気付かされました。
それは、現場目線では決して気付けなかった『もうひとつの役割』。
救助大会は単なる競技ではなく、消防と社会をつなぐ架け橋であり、努力する職員の方々の情熱があってこそ成り立っているのです。
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